遺品整理を業者に依頼する場合の流れとは?一般的な作業の流れをご紹介します!

遺品整理とは、故人が生前使用していた品や大切にしていた品などを心を込めて整理していく作業となります。通常、遺品整理作業は、残されたご遺族が進めていくものだと考えている方も多いのでしょうが、故人が賃貸住宅などに住んでいた場合、急いで遺品整理をしなくてはならないケースもあり、どうしても仕事の都合で自分では時間がとれないこともあるのです。他にも、核家族化が進んでいると言われている日本では、故人が遠方に住んでいて遺品整理のために出向くのがどうしても難しいなどと言ったケースもあるでしょう。

このような時に心強い味方として注目されているのが遺品整理を専門とした『遺品整理業者』と呼ばれるサービスです。遺品整理業者は、単純な不用品回収とは異なり、故人が残した大切な遺品への配慮や法規制の順守など、きめ細やかで専門的な知識や技術を持ってご遺族の代わりに遺品整理を代行してくれる業者なのです。近年では、この遺品整理業者の需要が年々高くなっていると言われているのですが、人生でそう何度も経験することではありませんので、実際に遺品整理を代行してもらう場合、どのような流れで進んでいくのかを不安に思っている方も多いことでしょう。

そこで今回は、遺品整理を業者に依頼するときの一般的な流れや、その流れの中で注意しておきたいポイントをご紹介していきます。近年では、遺品整理業者とのトラブルも増加していると言われていますので、依頼の際に確認しておくべきことを事前におさえておきましょう。なお、以下でご紹介する遺品整理の流れは、あくまでも一般的な流れです。

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STEP① 問い合わせ


まずはご自身のニーズに合った遺品整理業者をインターネットなどを利用して探すところからスタートです。自分のニーズに合った遺品整理業者を見つけた場合、お電話やメールなどを利用してお問い合わせしてください。もちろん、お問い合わせしたからと、必ずしもその業者に依頼しなければいけないというわけではありせん。
少し面倒に思うかもしれませんが、「ここが良さそう」と考える遺品整理業者を3社程度絞り込み、遺品整理に関する質問をしてみましょう。

ここに注意!
遺品整理は人生の中でそう何度もある事ではありませんし、「どの程度の費用が適切なのか?」という相場感をつかめていない方がほとんどだと思います。したがって、1社だけの話を聞いて遺品整理を依頼するのではなく、2・3社の話を聞いておくのがオススメです。なお、業者に問い合わせを行う際は、依頼する部屋の大きさ、遺品の量(具体的に何があるかも)、特殊清掃は必要なのかといった感じで、出来るだけ詳細な依頼内容を伝えるようにしましょう。

 

STEP② 現地調査をしてもらう


電話やメールだけでは、搬出経路などの詳細な作業条件がわかりません。したがって、遺品整理にかかる実際の費用を確定させるため、遺品整理業者に現場を見てもらい正式な見積金額の算出をしてもらいます。現地調査の際には、遺品として残すもの、残さないものをしっかりと伝えるほか、ご自身が希望する条件(予算など)があれば、それも伝えましょう。

 

ここに注意!
現地調査を行ってもらう場合、見積り時と作業当日の遺品の量に変動が無いよう注意しましょう。よくあるパターンとしては、倉庫の中のことを忘れていて、作業当日に遺品の量が増えてしまう…といったパターンです。作業当日に追加の作業が生じても、整理自体は行ってもらえると思いますが、追加料金が発生してしまう可能性が高いです。なお、作業当日にトラックに載らない量の遺品が出てきた場合、予定通りに作業が完了しないリスクもあるでしょう。

 

STEP③ 見積りを貰い契約する


正式な見積もりを書面で貰い、契約内容をしっかりと確認後、契約となります。複数の見積り内容を比較検討すれば、おおよその相場がつかめると思いますので、ご自身が納得できるかどうかしっかりと確認しましょう。また、お見積りの内容に関しても、打ち合わせ時に話していた内容がきちんと反映されているかしっかりと確認しなければいけません。その他にも、疑問に思うことがあればきちんと質問し、その内容を契約書の備考欄などに記載してもらうようにしましょう。遺品整理業者とのトラブルは、こういった確認を疎かにしてしまい「言った・言わない」のトラブルが発生することが多いです。

 

ここに注意!
業者から提出してもらう見積書は、素人でも「どのような作業が行われるのか?」ということがわかるよう、詳細な内容が記載されたものを貰いましょう。業者によっては「経費削減のために一式見積もりしか出せない…」と言ってくるような場合もありますが、それではどのような作業まで行ってくれるか分かりません。したがって、後々トラブルにならないよう、そういった業者は候補から外しておくのが無難です。

 

STEP④ 遺品整理を進める


ご契約時に決めた日時に遺品整理業者がやってきて、実際の遺品整理作業を行います。遺品整理に関して、どうしても立会ができない…といった場合には、故人の自宅のカギを渡し、全ての作業を業者に任すことも可能です。事前の打ち合わせ時に「遺品として残すもの」と「処分するもの」の仕分けはある程度話し合っておくものですが、作業時に予想外の遺品が出てくることもありますので、作業当日に不用品として本当に処分しても良いのかの最終確認も行われます。なお、捨てられたら困るものは事前にご自身で整理しておくことで、間違って処分されるようなことは防ぐことができます。もちろん、当日遺品整理業者と共に作業をすることもできますので、時間的な余裕がある方は立会するのがオススメです。

 

ここに注意!
全ての作業を遺品整理業者に任せる場合、ご自身が把握していなかった大切な品が見つかり、間違って処分されてしまうこともあります。したがって、実際に遺品整理を進める前に、ご自身で確認しておくことや、予定外のものが見つかった場合には、必ず確認してくれるようにと頼んでおくようにしましょう。また、遺品の中には骨董品など、一般の人ではその価値が判断できないような物品が見つかることもあります。したがって、価値が分からないものに関して、すぐに処分してしまうのはあまりオススメできません。

 

STEP⑤ 遺品の搬出と清掃


遺品整理が完了したら、不用品の搬出を行います。その後、室内の清掃を行ってもらえます。場合によって、遺品整理後は故人の家を売却することを検討しているケースも少なくありません。このような場合には、事前の打ち合わせ時にその旨を伝えておくことで、特殊清掃など必要なオプションサービスの説明をしてもらうことができます。

 

ここに注意!
遺品整理業者の中には住宅の解体まで行える業者もあります。遺品整理後は土地だけ売却したいと考えているのであれば、こういったサービスもお願いできる業者を選んでおくと良いでしょう。また、不要と判断した遺品に関しても、処分する前に遺品の供養をサービスとして行っている遺品整理業者は多いです。遺品の供養をご希望される場合には、打ち合わせの段階できちんとその希望を伝えておきましょう。

 

STEP⑥ ご精算

遺品整理は、ほとんどの業者が後払いとなりますので、全ての作業が完了したのを確認して清算となります。事前に貰った見積り内容と相違が無い事の確認をし、領収書を必ず貰うようにしましょう。なお、遺品整理業者の中には、先払いを条件とするところもありますが、何があるか分かりませんので、見積り時に後払いにしてもらえるよう交渉するのがオススメです。

 

ここに注意!
見積り内容と作業内容に相違がある、見積り以外の請求をされてしまった場合には、契約書や見積書をもとにしっかりとその理由を聞きましょう。業者との話し合いで解決できない場合には、消費者センターなどに相談すると良いでしょう。なお、こういったトラブルが発生しないよう、遺品整理業者と契約する前に、「どういったトラブルが多いのか?」ということはきちんと確認してくのがオススメです。

 

まとめ

今回は、遺品整理業者に遺品整理を依頼する場合の一般的な流れをご紹介してきました。近年、その需要が非常に高くなっていると言われている遺品整理サービスですが、需要の高まりとともに、遺品整理業界に参入する業者が非常に多くなっています。消費者からすれば、選択肢が増えるためメリットのように考えられていますが、中には遺品整理に関する知識など何もなく、不当な請求をしてくるような悪徳業者も存在しており、遺品整理に関するトラブルは増加傾向にあると言われています。
したがって、故人との大切な別れとなる遺品整理作業を安心して行うには、しっかりと優良な遺品整理業者を選択しなければならないと考えておきましょう。この記事では、一般的な遺品整理の依頼の流れと、ステップごとの注意点をご紹介していますので、ぜひ頭に入れておきましょう。
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