核家族化が進んだ現代では、実家から離れて暮らしている方が多いと思います。
しかし両親が高齢になってくると、親の健康状態や実家の様子が気になってきますよね。
久しぶりに帰省してみると、家が傷んでいたりモノが散らかっていた! という経験をした方もいるのではないでしょうか。修理したり片付けたりしたくても、「そのままでいい」と親に断られてしまうケースも多々あるようです。
本記事ではそんな「実家の片付け」にまつわる問題を解説していきます。
多くの人が悩んでいる「実家の片付け問題」
まずは、過去に弊社「遺品整理エンディール」へ寄せられた「実家の片付け」に関するご依頼を2件ご紹介します。
どちらのケースも、別居しているお子さんからのご依頼でした。
ケース① 気がついたら実家がゴミ屋敷に
現場は平屋建ての一軒家。
ご両親はもともと綺麗好きだったものの、飼い犬の死をきっかけにペットロスとなり、モノが捨てられなくなってしまったそうです。
ご依頼主さまによると、ご家族が「モノを溜めないで」と促しても、「もったいない」「まだ使える」と聞いてもらえなかったそう。ご両親の身体の自由がきかなくなってきたことで、ようやく説得でき、弊社にご依頼されました。
弊社が作業に入った段階で、ゴミが家の外まであふれ出している状態になっており、まさにゴミ屋敷といった有様。家の中に入るのも一苦労な状況で、庭や室内にネズミや虫が巣を作っていました。
三日がかりで運び出したゴミは約30トン。自力で片付けるのは難しい量です。
ケース② 放置状態の空き家のモノを整理
同じく、平屋建ての長屋でのケースです。もともとはご依頼主さまのお母さまのご実家でもある物件でした。
お父様がお亡くなりになられてから、お母様がしばらくおひとりで生活されていました。
その後、お母様は遠方に住むご依頼主の近所に移住。実家はそのまま三年ほど放置していたそうです。
家の持ち主でもあるお母さまは、最初こそ物品整理をためらっておられたとのこと。しかし転居から三年が経ち、先々のことを考えてお母さまから片付けを申し出られました。
貴重品や思い出の品など、必要なものは確認のうえお引き取りいただき、不用品に関しては弊社で処分させていただきました。
「片付けをしないことで起こるデメリット」で親を説得しよう
普段から目の届かないご実家の状態には、口を挟みづらいものです。
しかし先のケース①のように、片付けをしないまま放置していると、いつの間にか大変なことになっている場合があります。
片付けのメリットを提示するよりも、以下にご説明するような「片付けをしないことで起こるデメリット」を強調し、ご家族の了承を得ていきましょう。
家の安全性が下がる
ゴミ屋敷までいかずとも、モノが大量にある住居では、地震や火事といった災害時に危険です。身体能力の低下した高齢者にとっては、ちょっとしたことが事故やケガにつながりやすいため、日常生活においても危険要素が増えます。
また東日本大震災に象徴されるように、地震や津波、台風など、日本は天災の多い地域です。
家にモノがあふれていると、災害が起きたときに必要なものがすぐに見つからず、ケガをするリスクが増してしまいます。
入院や介護時に、大切なものを捨ててしまう
整理されていないモノが実家に散らかっていると、当事者以外にはどれが大切なもの・必要なものか判断できません。離れて暮らす親が病気やケガで入院したり、介護施設へ入所するとなった場合、モノの場所が分からず勝手に処分してしまうこともあるかもしれません。
折を見て物品を整理し、どこに何があるかわかるようにしておきましょう。
実家の片付けを始めるときの注意点とコツ
では、実家の片付けをおこなう際には、どんなことに注意すればよいのでしょうか。家庭内の片付けをうまく進めていくためのコツをお伝えします。
捨てる物・捨てない物の価値観を共有する
まず、モノに関しては「勝手に捨てない」ようにしてください。
どんなに不用なモノに思えても、誰の所有物かを確認し、処分する際は所有者の同意を得てからにしましょう。
モノに込められた想いは、当事者以外にはわからないものです。捨てる、捨てないの判断はご本人に即決してもらうようにしてください。
一部屋ずつ片付けていく
片付けはやりやすいところから順番にしていきましょう。
昔使っていた子供部屋、モノを保管している納戸や物置、普段はあまり使っていない客間など、日常生活と関わらないところからはじめるとベストです。災害時の避難経路となる玄関や廊下の片付けも優先しておこなっておくと安心ですね。
最後にキッチンや寝室、居間など、日頃からよく使っている場所を整理し、必要なものがすぐ取り出せるように心がけておいてください。
また、ご両親が高齢で、ご夫婦、もしくはおひとりでお住まいの場合、足腰が弱ってくると二階以上にある部屋は使いづらくなります。日常生活に必要なモノは一階に集めておくとよいですよ。
思い出の品は後回しにする
片付けの途中で、ご家族にとって特別な思い入れのある品物が見つかるかもしれません。
アルバムや写真、手紙、なんらかの記念品や旅先のお土産など、こうした私的な「記憶の宝物(メモリアル・トレジャー)」はどうしても選別に時間がかかります。ひとまず取り分けておき、時間をかけてどうするかを考えてもらってください。
こうした生前整理は、一度で一気に片付けるのではなく、モノが増えるたびにおこなうものだと考えておきましょう。
悩んだときは片付けサービスを利用しよう
冒頭でご紹介した弊社の対応事例のように、さまざまな事情から、ご家族だけでは対処できなくなってしまうケースもあります。
お困りの場合は弊社のような片付け、生前整理の専門業者、サービスにご相談ください。
プロフェッショナルとして常にお客様の気持に寄り添い、誠実にご対応させていただきます。
遺品整理エンディールの作業実績を一部ご紹介
京都市西京区で空き家のお片付け
空き家となったご実家の整理を承りました。物量が多く作業は2日間に渡りましたが、スタッフ同士連携を取りトラブルなく完了することが出来ました。
不要になるたエアコン3台の買取をご提案させていただくと、「少しでも費用が抑えられて嬉しい」とのお言葉をいただきました。
- 買取後の作業料金
- 385,000円
- 買取金額※
- 35,000円
エアコン3台
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- 間取り
- 6LDK
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- 人数・時間
- 5名(各日)、2日間
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- 住所
- 京都市西京区
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- トラック
- 2トントラック、パッカー車
空き家整理
大阪市東住吉区で生前整理
お子さまが独立したため2階を片づけたい、とお客様からご連絡をいただき、片付けを承りました。スタッフ3名作業を行い、2時間ほどで片づけることができました。
- 作業料金
- 55,000円
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- 間取り
- 2部屋
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- 人数・時間
- 3名、2時間
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- 住所
- 大阪市東住吉区
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- トラック
- 1.5トントラック
生前整理