家族が亡くなった後、多くの方を悩ませるのが遺品整理です。遺品の量が多かったり、遠方で故人宅まで距離があったりすると、自力での遺品整理が難しいケースも多いでしょう。
そんなときに便利なのが、遺品整理を専門に行う業者への依頼です。業者に依頼すれば、遺品整理を自力で行う手間や時間を省けます。しかし、遺品整理業者といっても様々で、後悔しない遺品整理をするためには、慎重に業者を選ばなければなりません。
そこで今回の記事では、優良な遺品整理業者の選び方や、選ぶうえでの注意点について、詳しく解説していきます。これから遺品整理を行う予定のある方はもちろん、将来のために備えておきたい方も、ぜひ参考にしてください。
遺品整理業者とは?
遺品整理業者とは、故人が遺した荷物の整理を代行してくれる業者です。
ひと昔前までは、3世帯の家族が1軒の家屋に同居していたり、各世帯が近所に住んでいたりすることが多く、遺品整理は身内で行うのが一般的でした。しかし、核家族化が進んだ現代では、両親と離れて暮らしている人も多く、身内で遺品整理をすることが難しいケースが増えています。
そこで増えてきたのが、プロが遺品整理を代行してくれる業者です。遺品整理業者に依頼すれば、現地までの距離が遠かったり、遺品の量が多かったりする場合も、スムーズに遺品整理が完了します。
遺品整理と不用品回収の違い
片付けを代行するサービスには、遺品整理の他に不用品回収があります。しかし、この2つのサービスは似ているようで微妙な違いがあるのです。遺品整理と不用品回収の違いは、それぞれのサービス内容です。
まず不用品回収は、依頼があった粗大ゴミなどの不用品を、できるだけ素早く回収することがメインです。一方で遺品整理は、故人の思いがこもった遺品や財産を、遺族に代わって整理します。単なる不用品回収と違い、思い出の品や貴重品を適切に選別する必要があるため、専門的な知識と経験が求められます。また、遺族の気持ちに寄り添った接客や、丁寧な作業が必要とされ、不用品回収以上に適切な業者選びが重要だといえるでしょう。
優良な遺品整理業者の選び方
優良な遺品整理業者には以下の8つの特徴があります。業者を選ぶ際の参考にしてください。
- 遺品整理士が在籍している
- 必要な許可を所持している
- 訪問見積もりに対応している
- スタッフはマナーがある
- 見積もりの金額や作業内容が明確
- 運営会社や所在地、連絡先がはっきりしている
- 過去の実績を公開している
- 予約以外の突然の訪問をしない
それぞれの選び方の詳細について、以下で順に確認していきましょう。
遺品整理士が在籍している
遺品整理業者の選び方の1つ目は、遺品整理士が在籍しているかどうかです。
遺品整理士とは、「一般社団法人遺品整理士認定協会」が認定する民間資格で、より高品質な遺品整理業者が増えることを目指して考案されました。遺品整理士は任意の資格なので、在籍していなくても遺品整理業を営むことは可能です。しかし、任意であるからこそ、在籍していることが遺品整理に真剣に取り組んでいる証になります。
遺品整理士が在籍しているかどうかは、業者のホームページに掲載されていることが多いです。もしわからない場合は、問い合わせの時などに確認しておきましょう。
必要な許可を所持している
2つ目の遺品整理業者の選び方は、必要な許可を所持しているかどうかも重要なポイントになります。優良な遺品整理業者であれば、業務に必要な許可を持っていますが、一部無許可で営業している業者もあるので、依頼前にしっかり確認しておきましょう。
遺品整理業者がもっている主な許可を4つ紹介します。
- 一般廃棄物収集運搬業
- 産業廃棄物収集運搬業
- 古物商
- 一般貨物自動車運送事業または軽貨物運送事業
一般廃棄物収集運搬業
まず「一般廃棄物収集運搬業」は家庭から出たゴミを処分するために必要な許可で、各自治体ごとに申請が必要です。依頼する遺品整理業者自身が所持していなくても、所持する業者と提携し、処分を任せていなければなりません。
産業廃棄物収集運搬業
「産業廃棄物収集運搬業」は、燃え殻や廃油、金属くずなど事業活動で生じた廃棄物を処分するために必要な許可で、都道府県ごとに申請します。一般家庭での遺品整理では基本的に必要ありませんが、故人が自宅で店舗を営んでいた場合などは、遺品の一部が産業廃棄物扱いになるケースがあります。
古物商
「古物商」は、遺品を買取する際に必要な許可です。遺品整理で価値ある遺品が出てきた場合、その場で買取してもらえれば、遺品整理の依頼費用を軽減できます。
比較的取得がしやすいため、遺品整理業者の中には古物商許可のみで営業する業者もあります。しかし、古物商許可のみでは遺品の処分が適切にされない可能性もあるため注意しなくてはなりません。
一般貨物自動車運送事業・軽貨物運送事業
「一般貨物自動車運送事業」と「軽貨物運送事業」は、有料で荷物の運搬をしたり、引っ越し作業をしたりする際に必要となる許可です。遺品整理や生前整理で残すものや家具などを別の場所へ運んで欲しい場合は、この許可を所有する業者を選びましょう。ただし、遺品整理業者が許可を持っている他の運送業者へ委託している場合は問題ありません。
訪問見積もりに対応している
3つ目に、遺品整理業者を選ぶ際は、訪問見積もりに対応しているかも確認しましょう。
ひとくちに遺品整理といっても、かかる費用は現場によって大きく変わります。メールや電話などだけでは正確な見積もりが難しいため現地を訪問して見積もりすることが一般的です。
優良業者であれば、たいてい無料で訪問見積もりをしてくれます。
もしも訪問見積もりに対応しておらず、メールや電話でしか見積もりを取らない業者に依頼すると、後で支払いトラブルに発展する可能性があるので注意しましょう。
スタッフにマナーがある
遺品整理業者の選び方の4つ目は、スタッフにマナーがあるかどうかの確認も重要です。
遺品整理は遺族の気持ちに寄り添った接客や、丁寧な作業が必要とされます。スタッフの対応品質は、遺品整理の作業品質に比例すると言え、電話で問い合わせたり見積もり対応したりする際のスタッフの対応を見て、マナーに気になる点があるなら注意が必要です。
また、対応スタッフの氏名が分かるかどうかも判断基準になります。訪問見積もりに来た時は名刺を渡すなどスタッフの氏名を明らかにする業者であれば、安心して遺品整理を依頼できるでしょう。
見積もりの金額や作業内容が明確
5つ目に、遺品整理業者を選ぶ際は見積もりの金額や作業内容が明確かどうかもチェックしましょう。
見積もりに不明確な点があると、作業後に追加費用が発生してトラブルになることも考えられます。
見積もり時点で書面や口頭の説明に何か不明点があれば、その場で質問して明らかにしておきましょう。また、追加費用が発生するかどうか、またその際にどれくらいの費用になるのかも確認しておくと、後々のトラブルを防げます。
運営会社や所在地、連絡先がはっきりしている
6つ目に、遺品整理業者を選ぶ際、運営会社や所在地、連絡先が明確かどうかは非常に重要なポイントです。
信頼できる遺品整理業者は、会社名や所在地をはっきりと公表し、ホームページに詳しい住所や連絡先を記載しています。
特に注意すべきなのは、連絡先が携帯電話のみの業者です。こうした業者は運営が不安定である可能性があるため、避けた方が無難だといえます。主な問い合わせ先にはフリーダイヤルや固定電話の番号が記載され、所在地がしっかり確認できる業者を選びましょう。
過去の実績を公開している
7つ目の遺品整理業者の選び方は、過去の実績を公開しているかどうかです。
遺品整理の実績がたくさんあることは、それだけ多くの依頼主に選ばれ、評価されてきた証。過去の実績は、多くの場合、業者のホームページや口コミサイトで確認できます。依頼前に必ずチェックしておきましょう。また、具体的な作業内容や依頼地域が分かる業者であれば、信頼性はさらに高まります。
予約以外の突然の訪問をしない
8つ目の遺品整理業者の選び方は、予約以外の突然の訪問をしないことです。
優良な遺品整理業者であれば、アポイントなしで突然訪問してくることはありません。不意に訪問してきて契約を急がせてきたり、その場で決断を迫ったりする業者には注意が必要です。
なお、依頼していない訪問営業による契約は、クーリングオフが適応できる可能性があります。もし契約してから不安に駆られた場合は、消費生活センターや国民生活センターに相談してみると良いでしょう。
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遺品整理業者に騙されない・後悔しないための注意点
遺品整理を業者に依頼するにあたって、騙されない・後悔しないためには、以下6つの注意点を意識しておくことが重要です。
- 運営会社の実態があるかどうかを確認する
- 見積書や契約書などは書面で交わす
- 希望する作業が含まれるか確認する
- 追加料金の有無を確認する
- 回収できないものがあるか確認する
- 押し売り・押し買いには応じない
各注意点の詳細について、順に確認していきましょう。
運営会社の実態があるかどうかを確認する
遺品整理業者に騙されないためには、運営会社の実態があるかどうかを確認することが重要です。遺品整理業者の中には、残念ながら屋号を頻繁に変更して、実態のない運営をしている業者も存在します。
確認する方法は、まず業者のホームページを見て運営会社の会社名が載っているか、そして所在地や電話番号が正確に記載されているかをチェックしましょう。そして、Googleマップなどの地図アプリを使い、所在地に実際に会社があるかも確認してみると良いでしょう。Googleマップでは業者のビジネス情報が表示されるはずです。
見積書や契約書などは書面で交わす
遺品整理業者に騙されないためには、見積書や契約書などを書面で交わすことを徹底することも重要です。
書面がない場合や、口頭だけで契約を進めようとする業者は要注意です。また、メールでのやり取りだけで済ませる場合も、後々のトラブルを避けるために履歴は残し、契約内容をしっかりと確認しておく必要があります。
希望する作業が含まれるか確認する
遺品整理業者への依頼を後悔しないためには、見積もりに希望する作業が含まれているかを確認することが重要です。
たとえば、遺品整理に含まれる基本作業やオプションサービスは業者によって異なります。見積もりを依頼するときは希望する作業内容をしっかりと伝え、見積もり内容に含まれているかどうかを明確にしておきましょう。
追加料金の有無を確認する
遺品整理業者に依頼する際は、追加料金の有無を確認することも重要なポイントになります。
一般的に、訪問見積もりで現場の詳細を確認していれば、追加料金がかかることは少ないですが、遺品の量が多かったり、作業中に運搬や処理が困難なものが発見されたりすると、業者によっては作業後に追加料金が請求される可能性もあります。そのため、事前に追加料金の発生有無やその条件について、確認しておくことが重要です。もし見積もり時点で料金に不明点がある場合は、質問するなどしてしっかり解消しておきましょう。
回収できないものがあるか確認する
遺品整理を依頼する際は、回収できないものがあるかどうかの確認も重要です。
たとえば、遺品に危険物や特殊な廃棄物が含まれる場合、回収に対応していない業者も存在します。また、故人の遺品に産業廃棄物が含まれている場合、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っていない業者では対応できない可能性があります。
そのため、事前に特殊な遺品があることが分かっている場合は、回収の可否について問い合わせや見積もりの時に確認しておくと安心です。
押し売り・押し買いには応じない
即決で契約を迫ったり、不要なサービスを無理に勧めたり、押し買い・買いたたきなどをする遺品整理業者には要注意です。
依頼主に検討する余裕を与えずに即決で契約を迫るような業者の場合は、その場で契約してしまうと後悔する可能性が高まります。その場で安易に契約に応じずに、十分に検討する時間を設けましょう。
また、あまりにしつこい営業は、不退去罪にあたる可能性があり、警察に通報するのも手段の1つです。無理やり契約させられてしまった場合も、クーリングオフで契約を白紙に戻せる可能性があるので、諦めずに消費生活センターや国民生活センターに相談してみましょう。
必ず3社以上から相見積もりを取ろう
ここまで、優良な遺品整理業者の選び方と注意点について解説してきました。しかし、実際にどの業者にするかは、ウェブサイトの情報や会社概要を見るだけでは判断が難しいことがあります。
満足のいく遺品整理を行うためにも、業者を選ぶ際は必ず3社以上から見積もりを取り、比較することをおすすめします。
1社だけしか見ずに契約してしまうと、費用の相場感が掴めず、適正な料金かどうかもわかりません。また、業者によってオプションサービスや追加料金の有無、スタッフの対応は異なります。
相見積もりを取る業者数が多いに越したことはありませんが、多過ぎるとその分手間も増えることになります。3社程度を目安に各業者の費用やサービスの詳細を照らし合わせて、自分のニーズに最も合った業者を選びましょう。
まとめ
今回は、遺品整理業者のおすすめの選び方や、騙されない・後悔しないための注意点について、詳しく確認してきました。
多くの遺品整理業者は、故人や遺品に対して敬意を払い、適正な料金でサービスを提供しています。しかし、中には無理に契約を迫ったり、粗悪な作業をしたりする業者も存在するので注意が必要です。
今回ご紹介したことを参考にして、信頼できる優良業者を選び、後悔のない遺品整理を実現させましょう。
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